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2019年度 シラバス情報表示画面 (TP1801)
■科目名
音楽概論Ⅱ (2単位)
音楽概論 (2単位) [PRED171]
音楽概論 (2単位) [PRED165]
■教員名
董 芳勝 (トウ ホウシヨウ)
科目名の後ろに水色で表示しているものは科目ナンバリングです
■開講期 秋期
■テーマ
音楽概論の理解
■授業概要
 本講座は、音楽活動を行うために必要となる最も基本的な音楽の仕組み等の音楽理論を修得する講座です。特に将来、小学校・幼稚園教諭を目指す人には、非常に役立つ内容が構成されています。例えば、子どもたちの日々の変化にあう音楽活動を組み立てるための子ども理解に基づく移動ド唱法の基礎を修得します。その際、西洋音楽の基本理論に基づいて、楽譜を理解し、作曲家や作詞家の意図を読み、さらに楽譜を表現していく楽譜理解や読み方等の音楽表現の基礎基本を勉強します。そして、それをもとにピアノ等の楽器で音楽を奏でる、音楽を鑑賞し、音楽を批評するために必要とする広い視野での音楽観が身に付きます。
■到達目標
 本講座は、以下の到達目標を達成した(できる)時、合格のCのレベルで評価します。これらの目標がよくできた、ややできた、あまりできなかった、ぜんぜんできなかったというような段階から達成された時、他の評価基準と合わせて、S・A・B・C・Dの段階評価で行います。
 1.音楽之用語や記号が理解できる。
 2.音符、休符、拍子、リズムなどの音楽記号の意味及び実際の楽曲への効用を理解できる。
 3.音名(日本語音名、ドイツ音名、英語音名、イタリア音名)、幹音と派生音、オクターブの意味及び実際の楽曲への応用意味を理解できる。
 4.音程の意味を理解し、音程づくりができる。
 5.長音階と短音階の仕組みを理解し、これらの音階をつくることができる。
 6.音階と調の関係性を理解し、両者間の応用することができる。
 7.調の仕組み(調性・調の各音の働き・近親調等)を理解し、具体的な曲に応じた調性の応用と移調をすることができる。
 8.和音の仕組みと種類及び和音の機能を理解し、和音づくりができる。
 9.具体的な歌曲の調に応じた主要三和音をつくり、簡単な和音伴奏の実践ができる。
 10.楽式の種類と働きを知り、三部形式までの曲の楽式構造を分析できる。
■共通科目または各学部ラーニング・アウトカムズとの関係
教育学または心理学に関する基本的な知識及び方法を修得する(知識・理解)
世界の事象を教育的な問題として捉えることができる(知識・理解)
世界の諸問題と自身との関係を考える(考える力)
教育学的・心理学的諸問題の解決方法を構想する(考える力)
教育学的・心理学的諸問題の解決へ向けて取り組む(行為する力)
教育学的・心理学的諸問題の解決へ向け、他者と協働しながら取り組む(行為する力)
絶えず自己の成長を追求する態度を持つ(態度)
他者の成長に対する責任感と倫理性を持つ(態度)
■授業計画・内容
回数 内容
1回目 講義内容
授業ガイダンス及び第1章と第2章
事前事後
学習の内容など
音楽経験を読み返し、楽譜の仕組みを理解する。
2回目 講義内容
第9章 音楽の記号・用語
事前事後
学習の内容など
様々な音楽の記号・用語の意味を理解する。
3回目 講義内容
第3章 音名
事前事後
学習の内容など
音名の意味と機能を理解し、変化記号の効用を理解し、活用する。
4回目 講義内容
第4章 音程(意味・種類・長短系音程)
事前事後
学習の内容など
音程の意義と活用(識別方法と音程づくり)
5回目 講義内容
第4章 音程(転回、協和音程と不協和音程、音程づくり)
事前事後
学習の内容など
音程の意義と活用(音程づくり)
6回目 講義内容
小テスト
事前事後
学習の内容など
第1章・第2章・第3章・第4章の復習と理解度チェック
7回目 講義内容
第5章 音階(意味、種類、長音階、自然短音階)
事前事後
学習の内容など
音階の意義を理解、長音階と自然短音階をつくる。
8回目 講義内容
第5章 音階(和声短音階・旋律短音階>)
第6章 調(意味、調名〈日本語名・ドイツ語名・英語名>、調号)
事前事後
学習の内容など
音階と調の関係を理解。
調の意義を理解、調名と調号の書き方を把握。
9回目 講義内容
第6章 調(近親調、転調、移調、調の判定)
事前事後
学習の内容など
調の使い方を理解、移調
10回目 講義内容
第2回小テスト
事前事後
学習の内容など
第5章・第6章の内容復習と理解度チェック
11回目 講義内容
第7章 和音(種類、構造、名称<コードネーム>、機能、主要三和音<T・S・D>)
事前事後
学習の内容など
和音の構造と和音名の関係を理解。和音の作り方。
調に応じた主要三和音のつくり方。
12回目 講義内容
第7章 和音(属七和音、和音の転回<伴奏ポジション関連>、和音の実践応用)
事前事後
学習の内容など
主要三和音の機能を理解し、曲に応じた和音伴奏の実践
13回目 講義内容
第3回小テスト
事前事後
学習の内容など
第7章和音の復習と理解度チェック
14回目 講義内容
第8章 楽式(意義、構成要素、一部形式、二部形式、三部形式)
事前事後
学習の内容など
楽式の意義を理解、三部形式までの楽曲分析
15回目 講義内容
・第8章 楽式(複合三部形式、ロンド形式、ソナタ形式、その他の形式)
・総合まとめ
事前事後
学習の内容など
・楽式から楽曲を鑑賞する
・全学期の内容復習
■評価・試験方法
種別 割合 評価基準
定期試験
50%
 
中間試験
 
 
レポート
 
 
実技・作品等
10%
簡単な歌曲を和音づけて、伴奏する
日常点(小テスト・課題等)
30%
3回小テスト(各回10%)
その他
10%
受講の態度や意欲、姿勢を評価する。
■評価方法: ABC評価
■教科書
 1.『音楽Ⅰ(音楽概論)』董芳勝・足立広美、創価大学通信教育部、平成24年第2版、¥1000
■参考書
■履修上のアドバイス
注意事項:
1.毎回の授業前、是非予習してください。そして授業後、絶対、ポータル内の練習問題や教科書の各章の練習問題をやってください。
2.授業には必ず五線紙をもってくること。
3.授業前の予習はとても大切です。特に、初心者には、予習があると、内容の理解と把握をしやすくなります。
※毎週の授業に必要な学習時間(小テスト、レポート、課題など): 1時間 30分
■アクティブラーニング実施の有無
あり
- ディスカッション、ディベート
- その他
各自の授業前・後の練習問題で知識理解度をチェックする。
■授業や自主学習支援にICTを活用するかどうかの有無
あり
- ポータルサイト(フォーラム、アンケート)を利用
■課題(中間試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
授業時間に限らず、ポータルシステムの機能や電子メールを利用してフィードバックをおこなう。
試験やレポート等について、添削、返却をおこなう。
■授業で使用する言語
日本語
■担当者のプロフィール
博士(学校教育学)[専攻:音楽科教育(特に方法論とカリキュラム論を中心に)]
北京師範大学卒業後北京第一実験小学校で3年間教鞭をとり、来日。
創価大学別科を経て、大阪教育大学大学院修士課程、兵庫教育大学大学院連合博士課程。
中国の北京大学生芸術団、関西男声合唱団またソロ出演等多数。

 


     直リンクURL:  https://plas.soka.ac.jp/csp/plas/slb.csp?nd=2019&sm=2&mk=11&lc=94704