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2020年度 シラバス情報表示画面 (R03501)
■科目名
小児看護学概論 (2単位) [NURS322]
■教員名
長沼 貴美 (ナガヌマ タカミ)
佐藤 美香 (サトウ ミカ)
科目名の後ろに水色で表示しているものは科目ナンバリングです
■開講期 春期
■授業概要
小児看護学における歴史的変遷や概念、諸理論をふまえながら子どもの成長発達と看護、社会環境と対策、子どもと家族に対するかかわりについて学習する。
■到達目標
1.小児看護の概況をふまえながらその役割と機能について述べることができる。
2.子どもの成長発達を理解し、各発達段階に応じた看護と援助について考えることが
  できる。
3.子どもと家族におけるアセスメントの意義・方法を述べることができる。
4.さまざまな状況におかれている子どもと家族の看護と援助について考えることができる。
■共通科目または各学部ラーニング・アウトカムズとの関係
ヒューマンケアの基本に関する実践能力
根拠に基づき看護を計画的に実践する能力
特定の健康課題に対応する実践能力
ケア環境とチーム体制整備に関する実践能力
専門職者として研鑽し続ける基本能力
■担当する授業科目に関連した実務経験を有しているか、もしくは実務経験者が指導に関わっているか
はい
■実務経験年数
13 年 1 ヶ月
■担当教員の実務経験の内容
全ての担当教員は、臨床看護師として小児病棟で勤務し、さまざまな病気の子どもと家族の看護を実践してきた。
■実務経験に関連する授業内容
臨床での経験をもとに、さらに大学教員としての知見も踏まえながら広く小児看護学分野における基本的な内容について教授する。
■授業計画・内容
回数 内容
1回目 講義内容
ポータルサイトに提示されている講義資料を用いての自己学習(長沼)4月17日
【資料の概要】
・小児看護学概論の講義の内容について
・小児看護の歴史的変遷や概念および子どもの人権について

自分の子どもの頃の様子を思い出したり、どんな子どもであったかなど親に聞いて子どもを身近なものとして捉えながら「小児看護学」の講義に参加して頂きたい。
小児看護の対象およびその概念と理論を踏まえ小児看護に関係するさまざまな法律と倫理的配慮について学習して欲しい。
事前事後
学習の内容など
【自己学習】ポータルに掲載した資料およびテキストを参照し、内容の理解を進める。
子どもは多くの権利や法律によって守られています。どんな法律があるか身近なものから考えて頂きたい。<小児看護学概論>第1章「小児看護の特徴と理念」第8章「小児と家族を取り巻く社会」を参照。
2回目 講義内容
小児の成長と発達(1)(長沼)4月24日
子どもの成長発達の基本的知識を学習し、形態的・機能的発達や心理・社会的発達の理解を深める。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児看護学概論>第2章「小児の成長・発達」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し、講義のまとめに向けて理解を深める。
3回目 講義内容
小児の成長と発達(2)(長沼)5月1日
子どもの成長発達におよぼす影響や要因、子どもの成長発達の評価の意義・種類・方法について学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児看護学概論>第2章「小児の成長・発達」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し、講義のまとめに向けて理解を深める。
4回目 講義内容
新生児の看護(長沼)5月15日
新生児期における成長発達およびよくみられる症状や健康増進のための看護について学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児看護学概論>第3章「小児の栄養」・第4章「新生児・乳児」を参照。
<小児臨床看護各論>第2章「新生児の看護」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し、講義のまとめに向けて理解を深める。
5回目 講義内容
乳児期の看護(佐藤)5月22日
乳児期における成長発達およびよくみられる症状や健康増進のための看護について学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児看護学概論>第3章「子どもの栄養」・第4章「新生児・乳児」を参照。
<小児看護過程>第1章「乳児期の特徴とケアのポイント」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し、講義のまとめに向けて理解を深める。
6回目 講義内容
幼児期の看護(佐藤)5月29日
幼児期における成長発達およびよくみられる症状や健康増進のための看護について学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児看護学概論>第3章「子どもの栄養」・第4章「幼児・学童」を参照。<小児看護過程>第2章「幼児期の特徴とケアのポイント」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し講義のまとめに向けて理解を深める。
7回目 講義内容
学童・思春期の看護(佐藤)6月5日
学童・思春期における成長発達およびよくみられる症状や健康増進のための看護について学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児看護学概論>第3章「子どもの栄養」・第4章「幼児・学童」を参照。<小児看護過程>第2章「学童期~思春期の特徴とケアのポイント」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し講義のまとめに向けて理解を深める。
8回目 講義内容
子どもの事故防止・虐待(佐藤)6月12日
子どもが遭遇する事故とその特徴・予防策を学習する。また近年増加傾向にある虐待についても学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児看護学概論>第8章「子どもの虐待と看護」、<小児臨床看護各論>第19章「事故・外傷と看護」、<小児看護技術>第5章「救急手技」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し、講義のまとめに向けて理解を深める。
9回目 講義内容
子どもと家族のアセスメント(1)(長沼)6月19日
家族における機能と役割について学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児看護学概論>第7章「家族の特徴とアセスメント」を参照。
<小児臨床看護総論>第4章「小児のアセスメント」を参照。
<小児看護技術>第3章「フィジカルアセスメント」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し、講義のまとめに向けて理解を深める。
10回目 講義内容
子どもと家族のアセスメント(2)(長沼)6月26日
子どもの発達段階別のアセスメントについて学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児看護学概論>第7章「家族の特徴とアセスメント」を参照。
<小児臨床看護総論>第4章「子どものアセスメント」を参照。
<小児看護技術>第3章「フィジカルアセスメント」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し、講義のまとめに向けて理解を深める。
11回目 講義内容
外来における子どもと家族の看護(佐藤)7月3日
外来看護の特徴と機能、検査処置への援助やプレパレーション、ディストラクションについて学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児臨床看護総論>第1章「病気・障害を持つ小児と家族の看護」・第2章「子どもの状況(環境)に特徴づけられる看護」・第6章「検査・処置を受ける子どもの看護」を参照。
<小児看護技術>第3章「フィジカルアセスメント」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し、講義のまとめに向けて理解を深める。
12回目 講義内容
入院している子どもと家族の看護(佐藤)7月10日
病気や入院が子どもと家族におよぼす影響についてさまざまな視点をふまえ学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】<小児臨床看護総論>第1章「病気・障害を持つ子どもと家族の看護」・第2章「子どもの状況(環境)に特徴づけられる看護」・第6章「検査・処置を受ける子どもの看護」を参照。
<小児看護技術>第3章「フィジカルアセスメント」を参照。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し、講義のまとめに向けて理解を深める。
13回目 講義内容
子どもおよび母子に関係する保健統計(長沼)7月17日
子どもおよび母子に関係する保健統計について最新データを用い学習する。
事前事後
学習の内容など
【事前学習】総括に向けて学習目標を再確認し、これまでの学習課題について復習しておく。
<小児看護学概論>第8章「小児と家族を取り巻く社会」を参照。
最新データや社会の動向については事前に提示した課題について学習しておく。
【事後学習】講義の内容をテキストに戻り復習し、理解を深める。
14回目 講義内容
小児看護学概論の総括(長沼)7月24日
小児看護学の重要語句・視点・課題
講義の内容をふまえ総括する。
事前事後
学習の内容など
15回目 講義内容
事前事後
学習の内容など
■評価・試験方法
種別 割合 評価基準
定期試験
 
 
中間試験
 
 
レポート
 
 
実技・作品等
 
 
日常点(小テスト・課題等)
100%
各講義毎にまとめ振り返りシートを提出し、学習内容の確認をしていく。
【講義のまとめ・振り返りシートのスケジュール】
①4月17日
第1回の自己学習の講義内容から取り組む。
②4月24日
第2回目の授業内容から取り組む。
③5月1日
第3回目授業内容から取り組む。
④5月15日
第4回目授業内容から取り組む。
⑤5月22日
第5回目授業内容から取り組む。
⑥5月29日
第6回目授業内容から取り組む。
⑦6月5日
第7回目授業内容から取り組む。
⑧6月12日
第8回目授業内容から取り組む。
⑨6月26日
第9回目、10回目の授業内容から取り組む。
⑩7月10日
第11回目、12回目の授業内容から取り組む。
その他
 
 
■評価方法: ABC評価
■教科書
 1.「小児看護学①小児看護学概論・小児臨床看護総論」奈良間美保 他、医学書院 2020
 2.「小児看護学②小児臨床看護各論」奈良間美保 他、医学書院 2020
 3.「発達段階からみた小児看護過程+病態関連図」第2版 石黒彩子・浅野みどり編集、医学書院 2020
 4.「根拠と事故防止からみた小児看護技術」弟2版浅野みどり編集、医学書院 2020
■参考書
■履修上のアドバイス
小児看護学概論は、子どもと家族を理解する第一歩となります。社会の中で日々成長発達している子どもの様子や家族のかかわりに是非目を向けて頂き、援助や支援の方向性を共に考えていきましょう。この講義を通して小児看護に興味と意欲を持って頂きたいと願っています。
※毎週の授業に必要な事前事後学習時間(小テスト、レポート、課題など): 2時間
■アクティブラーニング実施の有無
あり
- その他
事後学習の提示と知識の確認のため実施するまとめ振り返りシートの提出
■授業や自主学習支援にICTを活用するかどうかの有無
あり
- ポータルサイト(フォーラム、アンケート)を利用
■課題(中間試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
授業時間に限らず、ポータルシステムの機能や電子メールを利用してフィードバックをおこなう。
試験やレポート等について、添削、返却をおこなう。
■授業で使用する言語
日本語

 


     直リンクURL:  https://plas.soka.ac.jp/csp/plas/slb.csp?nd=2020&sm=1&mk=11&lc=99348