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2020年度 シラバス情報表示画面 (TA1102)
■科目名
経済と歴史:教職 (4単位) [TETC100]
経済と歴史 (4単位)
経済と歴史 (4単位) [ECON151]
■教員名
勘坂 純市 (カンザカ ジユンイチ)
科目名の後ろに水色で表示しているものは科目ナンバリングです
■開講期 秋期
■テーマ
開発の経済史
■授業概要
現在、世界にはいまだ多くの人びとが貧困に苦しんでいる。なぜ、豊かな国と貧しい国の格差が存在するのか? 経済学は、この問題に対してどのような貢献をなしうるのか? この問題を、経済学の諸学説と、世界の歴史を通して考察する。
まず、前半は、貧困の原因として指摘される代表的な4つの学説を検討する。
次に、後半は、市場経済の発達と通して貧困を克服する道を探る。

■授業形態
収録授業+ライブオンライン授業

収録授業 (週2回、水1、金2)
 *前の週の金曜午後から視聴可
 *授業の資料(PDFファイル)も金曜午後までにアップ

各回の収録授業は Par1, Part2 (Part3) で合わせて75分程度

収録授業を観て、ライブ・オンライン授業の前日(木曜)の13:05までに、小テスト・アンケートに答える

ライブ・オンライン授業  金2 10:45-11:15 30分

■到達目標
・経済学・社会科学を学ぶために必要な基本的な概念と、論理的思考力を養う。
・貧困という社会問題に対する様々なアプローチを学び、一つの問題を様々な視角から考えることを学ぶ
■共通科目または各学部ラーニング・アウトカムズとの関係
経済学を用いて、社会現象を複眼的視点から論理的に理解・分析することができる
数量的・統計的データを正確に理解することができる
日本・世界の経済・社会に関する知識を持ち、活用することができる
経済問題について、日本語や英語を用いて、他者の考えを正確に理解し、自らの考えを明確に伝えることができる
世界の多様性、および経済問題・社会問題の多面性を理解し、適切な議論を行うことができる
経済学の学修を通じて、自らの行動を律し、他者と協力しながら、目標を達成できる
社会の発展、人びとの幸福への方途を、経済学を用いて提案することができる
■授業計画・内容
回数 内容
1回目 講義内容
ガイダンス
貧困と経済学
4つの古典理論
事前事後
学習の内容など
シラバスを読んで講義の内容を把握
2回目 講義内容
1.スミス 市場が発達していないから
(1)スミス 国富論
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
3回目 講義内容
(2) ホッブズ リヴァイアサン
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
4回目 講義内容
(3)スミス 道徳感情論
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
5回目 講義内容
2.マルサス 人口が過剰だから
(1)マルサス 人口論
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
6回目 講義内容
(2)マルサス「積極的制限」と「予防的制限」
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
7回目 講義内容
(3)産業革命 マルサスの罠からの脱出
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
8回目 講義内容
3. マルクス 「金持ち」の犠牲になっているから
(1)マルクス 資本論
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
9回目 講義内容
(2)従属理論と世界システム論
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
10回目 講義内容
4.ヴェーバー 合理的な行動ができないから
(1)ヴェーバー プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神①
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
11回目 講義内容
(2)ヴェーバー プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神②
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
12回目 講義内容
経済学を学ぶ意義
経済学部で歴史を学ぶ意義
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
13回目 講義内容
中間試験
事前事後
学習の内容など
中間試験のための勉強
14回目 講義内容
1.市場経済と貧困
(1)なぜ、援助をしなくてはならないのか?
J.サックス『貧困の終焉』
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
15回目 講義内容
(2)「極度の貧困」の人びとが開発の梯子に足をかけるには?
人的資本(健康と教育) 児童労働
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
16回目 講義内容
(3)市場経済で貧困はなくなるのか?
市場経済はWin-WinかZero-Sumか?
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
17回目 講義内容
2.市場と国家
(1) 経済発展のために先進国との関係を断ち切るべきか?
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
18回目 講義内容
(2) 国家の経済介入が経済を歪めるのか?
レント・シークング rent-seeking
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
19回目 講義内容
3.農民と市場経済
(1)「非合理」だから貧しいのか?
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
20回目 講義内容
(2) 共同体と市場経済 大塚久雄と速水佑次郎
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
21回目 講義内容
(3) 分益小作制の経済学
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
22回目 講義内容
4. 飢饉と経済学
(1) スミスの自由放任論と食糧暴動
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
23回目 講義内容
(2) アマルティア・セン『貧困と飢饉』
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
24回目 講義内容
(3) モラル・エコノミーと飢饉
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
25回目 講義内容
5. 貧困と格差
(1) ピケティ『21世紀の資本』
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
26回目 講義内容
(2) J.ロールズと『正義論』:貧困は自己責任か?
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
27回目 講義内容
(3)ポッゲ 『なぜ遠くの貧しい人への
   義務があるのか―世界的貧困と人権』
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
28回目 講義内容
(4) アマルティア・セン
 well-being の比較
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
29回目 講義内容
6. 経済学と「自由」
(1) アメリカ奴隷制の経済学
フォーゲル・エンガマン『苦難のとき』
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
30回目 講義内容
(2) 経済学にとって「自由」とは何か?
アダム・スミスとアマルティア・セン
事前事後
学習の内容など
ウェブ上の復習小テストの受験および講義アンケートへの回答
■評価・試験方法
種別 割合 評価基準
定期試験
50%
 
中間試験
35%
10月30日(金) 11:00-11:45 オンラインで実施

正しい文章選択 (論述問題はなし)  
3つもしくは4つの文章の中から正しい文章を選ぶ

60問  *1問当たり平均45秒で回答
<- 資料を見ることは禁止しないが、いちいち資料を調べていては時間が無くなる。しっかり準備が必要。
レポート
 
 
実技・作品等
 
 
日常点(小テスト・課題等)
15%
小テスト 内容の確認
アンケート 授業の理解度・授業で紹介された意見に賛成? 授業への質問・コメント

締切り ライブ・オンライン授業の前日の木曜日の13:05

小テストは最終的な成績評価に換算されます
  (15点満点・一回の小テストは約0.5点)
小テストに答えてもアンケートに答えなければ、その回は0点

教員は、アンケートででた質問に回答するファイルを、ライブ・オンライン授業前に、ポータルサイトの授業教材にアップ
その他
 
 
■評価方法: ABC評価
■教科書
■参考書
 1.ジェフリー・サックス『貧困の終焉―2025年までに世界を変える』鈴木主税・野中邦子訳、早川書房、2006年.
■履修上のアドバイス
※毎週の授業に必要な事前事後学習時間(小テスト、レポート、課題など): 1時間 30分
■アクティブラーニング実施の有無
あり
- ディスカッション、ディベート
- その他
ライブオンライン授業の構成
1.小テストの解説(授業の振り返り)
  必要があれば、授業の補足説明
2.ディスカッション(収録授業内で行ったディカッションなど)
  *ディカッションのグループは、4~5週間固定
    各人はセメスターで3つのグループを経験
3.質問の受付(Zoomのチャットで)・回答
■授業や自主学習支援にICTを活用するかどうかの有無
あり
- ポータルサイト(フォーラム、アンケート)を利用
■課題(中間試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
授業時間に限らず、ポータルシステムの機能や電子メールを利用してフィードバックをおこなう。
試験やレポート等について、添削、返却をおこなう。
■授業で使用する言語
日本語
■担当者のプロフィール
プロフィール・近況については、以下のサイトを参照してください
http://www.soka.ac.jp/news/sun/Sun39/kenkyu.html

 


     直リンクURL:  https://plas.soka.ac.jp/csp/plas/slb.csp?nd=2020&sm=2&mk=11&lc=100015