Language:
2020年度 シラバス情報表示画面 (TC0106)
■科目名
演習Ⅰ:法 (2単位)
演習Ⅰ:法 (2単位) [LAWP392]
演習Ⅰ:法 (2単位) [LAWP201]
■教員名
小島 信泰 (コジマ ノブヤス)
科目名の後ろに水色で表示しているものは科目ナンバリングです
■開講期 秋期
■テーマ
法史学の重要問題を研究する―実定法と基礎法の協働
■授業概要
 法史学とは、過去の法の研究によって「法とは何か、法はどうあるべきか」を考える学問です。本演習では「日本的な支配とは何か」、「土地は誰のものか」、「人が人の命を奪えるか」、「裁判で問題解決できるのか」、「国家と宗教の関係は深いのか」といった問題を日本の歴史や諸外国との比較を通して考え、これからの時代のあるべき日本法を究明することを目的とします。
 本年度は、①古代の「憲法十七条」、中世の「御成敗式目」、近世の「公事方御定書」などの前近代の法典の内容と効力を学ぶことによって、日本法史の基本的な流れを理解してから、②上記の法史学の重要問題を一つひとつ考察し、③さらには日本の文化的背景や地理的、歴史的に日本と深い関係のある英国との比較を通して、前近代の日本法の特色を明らかにし、それが現代社会にどのような影響を及ぼしているのかを検討します。
 演習Ⅱ、Ⅲでは前近代日本の法制史料の解読を行い、演習Ⅳでは卒業レポートおよび卒業論文の作成に取り組む予定です。
 準備学習としては、担当教員の指示を受けて教材の読了や課題学習を行ってください。
 なお、このシラバスは授業の進行状況に応じて修正することがあるのでご注意ください。

■到達目標
 文献を解読する技術を身に付け、宗教法制の歴史を理解して、問題を自発的に発見する能力を開発する。
■共通科目または各学部ラーニング・アウトカムズとの関係
わが国の法制度・政治制度の基礎となる価値観や基本原則を正確に理解しており、法律上または政策上の問題に対して具体的で的確な判断ができる能力
社会が直面する法律上または政策上の課題がいかなる性質のものかを正確に特定・分析し、そしてその解決のためにはいかなる選択肢がありうるのかを見極め、課題解決の方法を考え出し、わかりやすく伝えることができる能力
英語および第2外国語を学修し、諸外国の様々な価値観や利害の異なる他者の多様な見解を理解するとともに、意見の異なる他者との議論を通じ、コンセンサスを得るための努力をすることができる能力
身につけた知識を総合的に活用し、社会の中の新たな課題にそれらを適用し、創造的なアイデアを通してその課題を解決する方法を考えることができる能力
■授業計画・内容
回数 内容
1回目 講義内容
序論
日本法史概論
比較法史概論
事前事後
学習の内容など
日本法史の流れを調べてくること。
2回目 講義内容
古代(1)
古代法史概観
事前事後
学習の内容など
配布資料を予習してくること。
3回目 講義内容
古代(2)
「憲法十七条」
事前事後
学習の内容など
「憲法十七条」について調べてくること。
4回目 講義内容
中世(1)
中世法史概観
事前事後
学習の内容など
配布資料を予習してくること。
5回目 講義内容
中世(2)
「御成敗式目」
事前事後
学習の内容など
「御成敗式目」について調べてくること。
6回目 講義内容
近世(1)
近世法史概観
事前事後
学習の内容など
配布資料を予習してくること。
7回目 講義内容
近世(2)
「公事方御定書」
事前事後
学習の内容など
「公事方御定書」について調べてくること。
8回目 講義内容
「日本的な支配とは何か」
事前事後
学習の内容など
「日本的な支配とは何か」について考えてくること。
9回目 講義内容
「土地は誰のものか」
事前事後
学習の内容など
「土地は誰のものか」について考えてくること。
10回目 講義内容
「人が人の命を奪えるか」
事前事後
学習の内容など
「人が人の命を奪えるか」について考えてくること。
11回目 講義内容
「裁判で問題解決できるのか」
事前事後
学習の内容など
「裁判で問題解決できるのか」について考えてくること。
12回目 講義内容
「国家と宗教の関係は深いのか」
事前事後
学習の内容など
「国家と宗教の関係は深いのか」について考えてくること。
13回目 講義内容
イギリス(1)
イギリス法史概観
事前事後
学習の内容など
配布資料を予習してくること。
14回目 講義内容
江戸幕府の宗教統制とチューダー朝の英国国教会の比較
事前事後
学習の内容など
英国国教会について調べてくること。
15回目 講義内容
まとめ-日本法の未来
事前事後
学習の内容など
日本法の未来について考えてくること。
■評価・試験方法
種別 割合 評価基準
定期試験
 
 
中間試験
 
 
レポート
40%
理解力・論理性・整理能力
実技・作品等
 
 
日常点(小テスト・課題等)
60%
出席・報告
その他
 
 
■評価方法: ABC評価
■教科書
 1.小島信泰『日本法制史のなかの国家と宗教』(創文社、2016年)

 *開講時に指示する。
*必要な資料を配布する。
■参考書
 1.石井良助『法制史』〔体系日本史叢書4〕(山川出版社、1980年)
 2.尾藤正英『江戸時代とはなにか』(岩波書店、1992年)
 3.尾藤正英『日本文化史』(岩波書店、2000年)
 4.村上一博・他編『資料で読む日本法史』(法律文化社、2016年)
■履修上のアドバイス
他の基礎法科目を履修することが望ましい。
※毎週の授業に必要な事前事後学習時間(小テスト、レポート、課題など): 1時間
■アクティブラーニング実施の有無
あり
- ディスカッション、ディベート
- グループワーク
- プレゼンテーション
- 実習、フィールドワーク
■授業や自主学習支援にICTを活用するかどうかの有無
あり
- ポータルサイト(フォーラム、アンケート)を利用
■課題(中間試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける。
■授業で使用する言語
日本語
■履修するために必要な語学スコア基準
特になし
■担当者のプロフィール
1) 生年:1957 年 2) 出身地:千葉県 3) 出身大学:創価大学4) 所属:法学部 5) 専門分野:日本法制史 6) 主な担当科目:法史学,日本仏教入門など 7)主な著書・編書:『近世浅草寺の寺法と構造』、『幕制彙纂・寺社公聴裁許律』  8) 趣味:散策,音楽鑑賞
■定員ならびに履修者選抜方法
定員:8名
履修者選抜方法:面接および「志望理由」(800字)の提出

 


     直リンクURL:  https://plas.soka.ac.jp/csp/plas/slb.csp?nd=2020&sm=2&mk=11&lc=100172