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2020年度 シラバス情報表示画面 (TK7301)
■科目名
マネジメント・サイエンス (4単位)
マネジメント・サイエンス (4単位) [BUSI342]
マネジメント・サイエンス (4単位) [BUSI341]
■教員名
岡田 勇 (オカダ イサム)
科目名の後ろに水色で表示しているものは科目ナンバリングです
■開講期 秋期
■テーマ
経営管理と人間行動
■授業概要
この講義では、科学的な視点で経営や社会を扱う手法について学びます。文系学部では、一般的に「専門的な知識」を習得する講義が多いのですが、ここでは、何故そうなるのかという「理屈」に注目します。例えば、なぜコンビニはこれほどまでに広まったのか。所有した骨董品を手放す時に高値を付ける人が、おなじ骨董品を買う時に安い値段をつけるのはなぜなのか。その理由を論理的に説明しようというのが、この授業の目的です。「理屈」が理解することができれば、マネジメントする側になったとき、運営方針を決めるうえで得難い知見となるかもしれません。
この講義では、2つのテーマを取り上げ「理屈」を説明していきたいと思います。最初のテーマは「経営管理」です。企業が売上を管理する、家計で資金を管理する、店長が人員を管理する、工場が生産を管理する。このように様々な管理が存在します。さらには意思決定手法の一つであるAHPや待ち行列といった手法も学びます。この分野は学問上、オペレーションズ・リサーチという名称で古くから研究されてきました。ここでは代表的な管理について取り上げてみたいと思います。
2つ目のテーマは「人間行動」です。はじめにゲーム理論を紹介します。これは人間行動をどのように記述するかに関する基本的な手法であるため、マネジメントサイエンスのみならず非常に多くの学問に使われている非常に優れた分析手法です。次に、経済学で開発された効用と期待効用仮説について理解します。さらに人間の持つ非合理的な側面を強調したプロスペクト理論やベイズの定理を理解します。これらの基本的な原理を踏まえ、人間の消費者としての側面に焦点を当て、どのように人間は意思決定をするのかについて特に消費者の立場からのモデルを説明します。最後に、最新の事例としてメカニズムデザインや暗号通信・仮想通貨の仕組みなども紹介します。
最後に、ところで、こういう「理屈」を知るためには多少の数学的素養が必要になります。講義でも、数学的な記述を行う場面は多いでしょう。もし、小・中学校で数学に苦手意識を持ってしまっていても、大丈夫です。大学生になると論理的に考える力が増すので、今からやれば数学を理解しやすくなっているはずです。もちろん講義でも配慮しますが、これを機に「道具としての数学」を使いこなせるようになってください。
「マネジメントサイエンス」では、理屈屋を育てたいと思っています。物事をどう見るか、どう記述するか、どう理解するのか、これからの時代を生きていくのに、理論立てて理解する力は重要になってくるものと信じております。
■到達目標
経営・社会・経済を広く理解し管理するための手法を学び、適用できる能力を身につける。これについて格段に優れた理解をした者にS評価を、優れた理解したものにA評価を与える。また、標準的な理解をした者にB評価を、やや劣ると判断された場合にC評価を与える。
■共通科目または各学部ラーニング・アウトカムズとの関係
社会へ貢献する意志を有し、人間主義経営の理念と社会的責任を理解・習得している
現代経営に必要な基礎的知識を有し、経営の仕組みを理解して、その知識やスキルを習得している
社会的課題に関心をもち、自らもそれを発見して、他者に的確に伝える能力がある
その課題の中にある人間や社会にとっての意味や価値を洞察し問題解決能をする能力がある
ビジネス英語の基礎的知識・コミュニケーション能力を有し、ビジネスや社会で活用する能力がある
多様性を受容する力を持ち、世界市民としてグローバルな視野で他者と協働する能力がある
問題解決に必要な情報を自ら収集・分析し、論理的に探究しながら、価値を創造してゆく能力がある
チームで主体的・能動的に活動し、ディスカッションなどを通じて様々な資源や知見を統合する能力を身につけている
■授業計画・内容
回数 内容
1回目 講義内容
なぜマネサイなのか?長めのイントロダクション
事前事後
学習の内容など
ありません。授業はパワーポイントで行います。
2回目 講義内容
なぜマネサイなのか?ガイダンスと質疑応答
事前事後
学習の内容など
ありません。授業はパワーポイントで行います。
3回目 講義内容
売上管理・損益管理
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
4回目 講義内容
工程管理
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
5回目 講義内容
資金管理
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
6回目 講義内容
階層的意思決定法
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
7回目 講義内容
在庫管理
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
8回目 講義内容
在庫管理(つづき)
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
9回目 講義内容
待ち行列
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
10回目 講義内容
生産管理、基礎編
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
11回目 講義内容
生産管理、基礎編

事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
12回目 講義内容
生産管理、応用編
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
13回目 講義内容
モデル学・普及モデル
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
14回目 講義内容
消費者モデル、ビジネスモデル
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
15回目 講義内容
ビジネスモデル(つづき)
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
16回目 講義内容
まとめと復習
事前事後
学習の内容など
今までのすべての演習問題に挑戦しておいてください。
17回目 講義内容
中間試験
事前事後
学習の内容など
万全の準備をしましょう。
18回目 講義内容
中間試験解説
事前事後
学習の内容など
準備は特にありませんが、この授業が一番得られるものが大きいでしょう。
19回目 講義内容
白黒じゃんけんゲームと囚人のジレンマ
事前事後
学習の内容など
ありません。対戦ゲームをしてもらいます。
20回目 講義内容
ナッシュ均衡とパレート効率
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
21回目 講義内容
様々なゲームとマキシミン戦略
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
22回目 講義内容
期待効用仮説とリスク
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
23回目 講義内容
ベイズの定理
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
24回目 講義内容
メカニズムデザインとオークション
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
25回目 講義内容
プロスペクト理論
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
26回目 講義内容
プロスペクト理論、つづき
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
27回目 講義内容
セキュリティ、暗号とブロックチェーン
事前事後
学習の内容など
配布プリントの該当箇所を予習してきてください。
28回目 講義内容
まとめと復習
事前事後
学習の内容など
今までのすべての演習問題に挑戦しておいてください。
29回目 講義内容
期末試験
事前事後
学習の内容など
万全の準備をしましょう。
30回目 講義内容
期末試験解説、授業のまとめ
事前事後
学習の内容など
準備は特にありませんが、この授業が一番得られるものが大きいでしょう。
■評価・試験方法
種別 割合 評価基準
定期試験
25%
 
中間試験
25%
 
レポート
 
 
実技・作品等
 
 
日常点(小テスト・課題等)
50%
日々の宿題(22回)
その他
 
 
備  考
出席は大学の方針と同じで、20回以上が条件です。これを超えていないとN評価になります。出席が充分である場合は、毎回の授業で出される宿題を50%(22回出題予定)、中間試験を25%、期末試験を25%のウェイトで加算された値に基づいて成績を付けます。これに加えて、いくつかの授業で与えられるミッションを達成した場合はボーナス得点を付与することがあります。これは最終成績の10%を上限として考慮されます。
中間試験の範囲はガイダンス週を除く中間試験の前の授業まで(「管理」)で、期末試験の範囲は中間試験以後の授業(「人間行動」)です。中間試験も期末試験も授業内試験になります。宿題は授業の終わりに出され、原則として次の授業の開始時に回収します。それを過ぎると受け付けません。宿題は採点後返却し、解答例も示す予定です。
■評価方法: ABC評価
■教科書
 1.岡田勇「経営管理と人間行動の数理」三恵社 1400円+税 (ISBN 978-4-86487-978-1)
■参考書
■履修上のアドバイス
ある程度の数学を用います。そのため、受講までに高校の数Ⅰまで復習しておくとよいでしょう。これは数学に慣れておく、あるいは、思い出すために各自復習しておくとよいという意味です。この講義で用いる数学は、高校までと大きく異なります。簡単にいえば「計算のための数学」ではなく、「道具としての数学」になります。ですので、高校までの数学の成績はあまり関係ないでしょう。もちろん、数学が苦手でもやる気のある学生に対しては、根気よくフォローするつもりなので、不安に思う必要はありません。
※毎週の授業に必要な事前事後学習時間(小テスト、レポート、課題など): 6時間
■アクティブラーニング実施の有無
あり
- グループワーク
■授業や自主学習支援にICTを活用するかどうかの有無
あり
- ポータルサイト(フォーラム、アンケート)を利用
■課題(中間試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
授業時間内で講評・解説の時間を設ける。
試験やレポート等について、添削、返却をおこなう。
■授業で使用する言語
日本語 / 英語
■定員ならびに履修者選抜方法
定員なし

 


     直リンクURL:  https://plas.soka.ac.jp/csp/plas/slb.csp?nd=2020&sm=2&mk=11&lc=100963