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2020年度 シラバス情報表示画面 (R01302)
■科目名
生活援助技術Ⅳ (1単位) [NURS233]
■教員名
五味 千帆 (ゴミ チホ)
柳澤 恵美 (ヤナギサワ エミ)
小松 法子 (コマツ ノリコ)
林 真理子 (ハヤシ マリコ)
科目名の後ろに水色で表示しているものは科目ナンバリングです
■開講期 秋期
■テーマ
生きる力を引き出す看護
■授業概要
生活援助技術Ⅰ・Ⅱ・Ⅲに引き続き、生活援助技術Ⅰで学んだ看護技術の考えを基盤に、その人の生きる力を最大限に引き出すために必要としている生活援助技術のうち、食事援助、排泄援助についての基礎技術を習得します。演習では患者と看護師の役割を体験し、学びを共有し看護技術の向上に発展させていきます。
■到達目標
1.人間にとって栄養・食事・食生活の意義について述べることができる。
2.栄養と食事の基礎知識とアセスメントの視点、援助方法について述べることができる。
3.摂食・嚥下のメカニズムについて述べることができる。
4.食事援助を根拠に基づき実施することができる。
5.人間にとって排泄の意義と基礎知識、アセスメントの視点、援助方法について述べることができる。
6.便器を用いて床上排泄の援助方法を根拠に基づき実施することができる。
7.おむつ交換の方法を根拠に基づき実施することができる。
8.口腔ケア、陰部洗浄の目的をふまえ原則に基づき実施することができる。
9.生活援助技術と看護について、自身の考えを述べることができる。

  *上記の到達レベルはBレベルで設定されている。
■共通科目または各学部ラーニング・アウトカムズとの関係
ヒューマンケアの基本に関する実践能力
根拠に基づき看護を計画的に実践する能力
特定の健康課題に対応する実践能力
ケア環境とチーム体制整備に関する実践能力
専門職者として研鑽し続ける基本能力
■担当する授業科目に関連した実務経験を有しているか、もしくは実務経験者が指導に関わっているか
はい
■実務経験年数
10 年
■担当教員の実務経験の内容
担当教員は、看護師の資格を持ち、臨床における看護実践の経験を有する。科目責任者は、消化器外科病棟、混合個室病棟、手術室における看護実務経験を有する。
■実務経験に関連する授業内容
全ての授業内容は、臨床における看護実践で用いられる技術内容である。
■授業計画・内容
回数 内容
1回目 講義内容
11月4日(水)3時限【ガイダンス、栄養・食事の意義・基礎知識】
カリキュラムの位置づけ、科目の概要、目標、授業計画・内容、評価方法などについて説明します。また食生活を整えるために必要な基本技術の前提となる食生活の意義と基礎知識について学習します。
事前事後
学習の内容など
【準備】1.人間にとって「食」とは何か、自身の考えをまとめておく2.基礎看護学実習Ⅰで食事・栄養に関する体験があれば想起し、授業に臨む。
2回目 講義内容
11月4日(水)4時限【食生活のアセスメントと援助方法】
看護と食事援助の重要性、医療施設で供給される食事、アセスメントの視点と援助方法について学習します。
事前事後
学習の内容など
【持参】前回の授業ファイル
【事前準備】】①「看護の基本となるもの」p41-45②「看護覚え書」p112-134を読み、ポイントにマーカーをし、自身の考えをまとめてくる。
3回目 講義内容
11月11日(水)3時限【摂食・嚥下の実際】
口から食べる効果、摂食・嚥下のメカニズムとその実際を体験を通しながら学習します。
事前事後
学習の内容など
【準備】①前回までの授業ファイル②鏡、飲み物、おせんべいまたはクッキー③事前・事後レポート
【事前学習】課題プリントあり
4回目 講義内容
11月18日(水)3時限【食事援助の実際】
食事援助を必要としている人に、安全・安楽に援助する方法を習得します。事例の条件に基づき援助計画を立案し、目的・留意点・根拠をふまえて実施します。また体位・食形態の違いについて演習します。
事前事後
学習の内容など
【持参】①お弁当(相手に食べさせることを考えて自分で作ってくる)②スープまたは味噌汁+カップ ③お茶または水 ④お箸、スプーン(紙製禁)⑤コップ ⑥使用後の食器具を入れるビニール袋 ⑦演習要項(目的・到達目標・内容を把握)⑧授業ファイル ⑨事前・事後レポート
【事前学習】プリント配布(目的・手順・留意点・根拠)
【受講条件】生活援助技術Ⅱの「体位保持」の技術の習得が必要
5回目 講義内容
11月18日(水)4時限【食事援助の実際】
4回目と同様、役割を交替して実施。
事前事後
学習の内容など
【持参】・【事前学習】・【受講条件】
4回目に同様。
6回目 講義内容
11月25日(水)3時限【口腔ケア】
口腔ケアの意義と重要性、口腔ケアに必要な基礎知識、援助方法、留意点と根拠、看護師の基本姿勢について説明します。
事前事後
学習の内容など
教科書:基礎看護技術Ⅱp185~192,看護技術がみえるp90~102を読んできてください。
7回目 講義内容
11月25日(水)4時限【歯ブラシを用いた口腔ケア,義歯の取り扱い】担当;能見
臥床患者への歯ブラシを用いた口腔ケアについて、実施の目的、留意点と根拠を踏まえて実施します。義歯の取り扱い方法についても説明します。
事前事後
学習の内容など
■事前課題を行い演習に臨んで下さい。
【持参】ジャージ着用,日常使用している歯ブラシ,フェイスタオル1枚,コップ1個,使用後の歯ブラシ・コップを入れるビニール袋
8回目 講義内容
12月2日(水)3時限【排泄の意義と基礎知識】
排泄の意義と重要性、排泄の援助に必要な基礎的な知識・看護師の基本姿勢について学習します。
事前事後
学習の内容など
【持参】前回までの授業ファイル
【事前学習】①構造機能学で学習した排泄に関する復習しておく。
9回目 講義内容
12月2日(水)4時限
【排泄のアセスメントと援助方法】
排泄のメカニズムに影響を及ぼす要因、アセスメントの視点、援助方法、原則と注意事項について学習します。
事前事後
学習の内容など
【持参】前回までの授業ファイル
【事前学習】「看護の基本となるもの]P46-48、「看護覚え書」p37-42を読み、ポイントにはマーカーをし自身の考えをまとめてくる。
10回目 講義内容
12月9日(水)3時限【排泄の援助:便器・尿器】
排泄の援助を必要としている人に安全・安楽に援助する方法を習得します。事例に基づき援助計画を立案し、目的・留意点・根拠をふまえて、実施します。
事前事後
学習の内容など
【持参】①前回までの授業ファイル②演習要項(目的・到達目標・内容を把握)③事前・事後レポート
【事前学習】課題プリントあり(教科書p62-64、看護がみえる①p192-197を参照)
11回目 講義内容
12月9日(水)4時限
10回目同様、役割を交替して実施。
事前事後
学習の内容など
【持参】【事前学習】10回目同様。
12回目 講義内容
12月16日(水)3時限【床上排泄:おむつ交換】
紙おむつの種類と特徴を理解し、事例に基づき援助計画を立案し、目的・留意点・根拠をふまえて実施します。
事前事後
学習の内容など
【持参】①前回までの授業ファイル②演習要項(目的・到達目標・内容を把握)③事前・事後レポートp1-2
【事前学習】課題プリントあり(教科書p64-66、看護がみえる①p182-189参照)
13回目 講義内容
12月16日(水)4時限【陰部洗浄】
おむつを着用している臥床患者への陰部洗浄を実施の目的、留意点と根拠を踏まえて演習モデルに実施します。
事前事後
学習の内容など
■事例にしたがい援助計画を立案してきてください。
【持参】ボディーソープ,貸与バスタオル1枚
14回目 講義内容
1月13日(水)3時限【ポータブルトイレ】
ポータブルトイレでの排泄援助を必要としている人に安全・安楽に援助する方法を習得します。事例に基づき援助計画を立案し、目的・留意点・根拠をふまえて実施します。
事前事後
学習の内容など
【持参】①前回までの授業ファイル②演習要項(目的・到達目標・内容を把握)③事前・事後レポートp1-2
【事前学習】課題プリントあり(教科書p61、看護技術がみえる①p200-202参照)
15回目 講義内容
1月13日(水)4時限【生活援助技術まとめ】
生活援助技術のまとめを行い、発表する。
*生活援助技術Ⅲ、Ⅳの授業アンケートを実施します。
事前事後
学習の内容など
【持参】生活援助技術Ⅳの授業ファイル
【事前課題】生活援助技術の学習を振り返り、自身の成長のプロセス・看護についての考えをまとめておく。
■評価・試験方法
種別 割合 評価基準
定期試験
40%
 
中間試験
 
 
レポート
 
 
実技・作品等
 
 
日常点(小テスト・課題等)
50%
①授業終了時に提出するレスポンスシートの提出及び記載内容により評価します(4点)。
②事前・事後レポートの提出及び記載内容により評価します(摂食・嚥下4点、食事6点、口腔ケア4点、排泄6点、おむつ6点、陰部洗浄6点、技術練習後4点。
③課題「生活援助技術を振り返り成長のプロセスや看護についの考えについて」(5点)、「患者体験の語りからの学び」(5点)            
*欠席した授業のレポート点は、加算の対象となりません。(1回の欠席によりレポートの点数が減点としなります)。
その他
10%
授業への参加状況により評価します。
備  考
1/12(火)1/13(水)10:00-15:00の間、貸与タオルの返却、
1/20(水)試験終了後に生活援助技術Ⅱ~Ⅳファイルに③課題も綴じてレポートBOXに提出して頂きます。
■評価方法: ABC評価
■教科書
■参考書
 1.系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学[3]基礎看護技術Ⅱ,著者:有田清子,有田秀子,井川順子,岡本啓子,尾崎章子,小林優子,坂下貴子,茂野香おる,立野淳子,田中靖代,田村富美子,内藤知佐子,任和子,林静子,比田井理恵,平松八重子,三富陽子,守本とも子,屋宜譜美子,山勢博彰,吉村雅世,医学書院,2013年,第16版,3045円
 2.看護がみえる①基礎看護技術,編集:医療情報科学研究所,メデックメディア,平成30年 第1版,3000円
 3.看護の基本となるもの、著者:ヴァージニア・ヘンダーソン、訳:湯槇ます、小玉香津子、日本看護協会出版会、2016年、1080円
■履修上のアドバイス
1.授業前に、①シラバスの内容を把握②事前学習に取り組み充実した学習にしましょう。
2.白樺図書館に所蔵されている該当部分のDVDを視聴することで、援助方法がイメージ化しやすくなります。また必要に応じ、動画をアップロードしますので、必ず視聴し、演習に役立てて下さい。
3.看護技術の習得は授業だけでマスターすることは困難です。授業前後も積極的に練習し、看護実践能力向上に向けて努力をしましょう。
4.演習をスムーズにかつ充実させるには、身支度を整え(指定された服装)5分前には着席するようにしてください。
※毎週の授業に必要な事前事後学習時間(小テスト、レポート、課題など): 1時間 30分
■アクティブラーニング実施の有無
あり
- ディスカッション、ディベート
- グループワーク
- その他
生活援助技術のまとめとして、13回目の授業にゲストスピーカーを招き患者体験を語って頂き、デスカッションを通して1年間の学びをリフレクションし、看護観を深める。
■授業や自主学習支援にICTを活用するかどうかの有無
あり
- ポータルサイト(フォーラム、アンケート)を利用
- その他
演習の前に動画を配信する。
■課題(中間試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
試験やレポート等について、添削、返却をおこなう。
■授業で使用する言語
日本語
■担当者のプロフィール
能見清子:創価大学文学部社会学科卒業、国立国際医療センター病院附属看護学校卒業、国立国際医療研究センター病院看護師(消化器外科病棟、手術室、混合個室病棟;副看護師長)、国立看護大学校研究課程部修了 看護学(修士)、国立看護大学校基礎看護学助教 2013年4月~創価大学看護学部講師 2019年3月千葉大学大学院看護学研究科 博士後期課程修了 博士(看護学)、2020年4月~創価大学看護学部准教授
■定員ならびに履修者選抜方法
全員必修です。

 


     直リンクURL:  https://plas.soka.ac.jp/csp/plas/slb.csp?nd=2020&sm=2&mk=11&lc=99325